家族葬を10人で行った場合の予算はどれくらいを考えておけばいいのか?
この疑問についての答えは、家族葬のやり方によって費用が全然違ってくるので一概にいくらと答えることができません。
10人の家族葬でも費用はピンキリで、高いと200万円、安いと20万で行うこともできます。
今回は、家族葬のやり方によって費用が全然違ってくる理由や、家族葬10人の実際の見積りをご紹介いたします。
目次
家族葬10人の予算は?おおよその相場を紹介
10人で行う家族葬でもピンキリとご説明しましたが、「エンディングデータバンク」が調査したデータがあるので、大体の相場についてご紹介します。
東京・神奈川・埼玉・千葉で行われた家族葬の平均費用なのですが、調査データによると約110万円となっています↓
参列者の人数の調査データは10人~20人が約4割を占めているので、家族葬10人だと100万くらいが大体の相場です。
※上記にはお布施の費用は含まれていません。食事や返礼品の費用についてもおそらく含まれていないと思われます。
「10人なのに100万も掛かるの?」と思われるかもしれませんが、一般的な家族葬を行うとこれくらいの費用は掛かってしまいます。
実際に家族葬10人を想定した見積りを作ってもらったのでその内容をご覧ください。
家族葬10人の見積り費用
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上記は「アーバンフューネス」に資料請求した家族葬10人の見積りです。
見積りは下記条件で作ってもらいました↓
- お通夜と告別式を行う
- 通夜振る舞いを用意する
- 精進落としを用意する
- 参列者を10人で想定
一般的な家族葬の内容を10人の参列者で作ってもらったところ、総額が「97万8796円」となりました。
※会員登録(1万)すると、上記から15万4,000円割引されます。
この金額にはお布施が含まれていないので総額はもう少し高くなります。
※お布施の相場は40万前後です
エンディングデータバンクが調査した家族葬の平均費用は110万円でしたが、こちらの見積りは会員登録すると82万4796円になるので相場よりも安く良心的な葬儀社です。
「10人の家族葬だから費用も安く済むはず」と思ってる方も多いですが、実際は100万近くのお金が必要になることを覚えておいてください。
また、参列者の数が20人や30人に増えても費用は大して変わりません。
では、その理由についてご説明いたします。
人数が増えても葬儀代はそこまで変わらない理由
葬儀費用とは「葬儀一式の費用」「僧侶のお布施」「食事や返礼品の費用」の3つに分けることができ、参列者の数に影響される費用と言うのは主に「食事や返礼品の費用」になります。
※葬儀一式の費用とは、祭壇や棺・式場利用料・搬送費・ドライアイス・遺影写真・人件費などになります。
先ほどの見積り金額を3つの内訳に分けるとこのようになります↓
総額 | 葬儀一式の費用 | 僧侶へのお布施 | 飲食や返礼品の費用 |
97万8796円 | 90万8596円 | – | 7万0200円 |
※僧侶のお布施についてはお寺によって金額がことなるので、ここでは金額を載せないでご紹介いたします。
参列者の数が変わると「食事や返礼品の費用」が主に違ってくるだけなので、5人・10人・20人・30人の人数でそれぞれの総額を出してみました↓
葬儀一式の費用 | 食事や返礼品の費用 | 総額 | |
5人 | 90万8596円 | 3万5100円 | 94万3696円 |
10人 | 7万0200円 | 97万8796円 | |
20人 | 14万0400円 | 104万8996円 | |
30人 | 21万0600円 | 111万9196円 |
メインとなる葬儀代は主に「葬儀一式の費用」となっており、総額の50%~80%くらいを占めると言われています。
参列者の数が少し増えたとしても、総額に対しての金額はそれほど大きくありません。
家族葬の見積りを紹介しましたが他にもいくつか見積りを取っており、「家族葬の平均費用」の記事で紹介しています。
家族葬の費用についてもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参列者10人の家族葬ならやり方次第で安く行える
紹介した家族葬の見積りはお通夜と告別式を行う一般的な内容でしたが、参列者が10人と少ないならやり方を変えるだけで費用を安くすることができます。
家族葬を安くするには費用のメインとなっている「葬儀一式の費用」を抑えるのがポイントで、「一日葬」や「直葬」といった簡素な葬儀にする必要があります。
一日葬とは?費用はいくらが目安?
一日葬とはお通夜をやらず告別式だけ行うお葬式のことです。
お通夜とは葬儀1日目にあたる儀式のことで、知人や友人・会社関係の方が主に参列しますが、お通夜を省くことで葬儀費用を40万~100万くらいに抑える事ができます。
お通夜をやらない事により、1日分の式場利用料・通夜振る舞いの食事・人件費などがカットできます。
ただし、利用する葬儀社の価格設定が高かったり祭壇や供花などを豪華にしてしまうと費用が高くなるので注意してください。
※葬儀社によっては前日から準備しなくてはならないので、式場利用料が2日分かかる場合もあります。
直葬とは?費用はいくらが目安?
直葬(火葬式)とは、お通夜と告別式をやらず火葬のみ行うシンプルな葬儀方法です。
形式的な葬儀を行わないので、掛かる費用が火葬代金・搬送費・安置費用・書類手続き・人件費くらいしかないため20万~40万くらいの費用に抑えることができます。
お通夜と告別式を行う家族葬でもやり方次第で安くできる
一日葬や直葬などの簡素な葬儀にすれば大幅に費用を安くすることができますが、お通夜と告別式を行う家族葬でもやり方次第で安くすることは可能です。
例えば、祭壇や供花などを用意しないだけで費用を10万~20万くらい抑える事ができます。他にも、通夜振る舞いや精進落としの料理を自宅で振舞えば数万円は安くなるでしょう。
葬儀社に相談すれば予算内で出来る家族葬の内容をアドバイスしてくれるので、まずは利用する葬儀社を見つけることに専念してください。
格安葬儀社を利用すると費用も抑えられる
近年利用者が増えている「格安葬儀社」を利用すると、一般的な葬儀社よりも安く家族葬することができます。
格安葬儀社とは葬儀に必要な物をセットプランにし低価格で利用できるサービスを提供している会社です。
料金プランに含まれているものは「葬儀一式の費用」だけですが、この費用が一般的な葬儀社より大幅に安くなっています。
先ほど紹介した家族葬の見積りだと葬儀一式の費用が90万8596円でしたが、代表的な格安葬儀社の「小さなお葬式」や「よりそうのお葬式」なら50万以下に抑えること可能です。
「小さなお葬式」と「よりそうのお葬式」の料金プラン↓
小さなお葬式 | よりそうのお葬式 | |
家族葬プラン | 48万8000円 | 39万8000円~ |
一日葬プラン | 33万8000円 | 27万8000円~ |
火葬式プラン | 18万8000円 | 14万8000円~ |
料金プランの内容についてはそれぞれの公式ページでご確認ください。
口コミや評判については別記事でまとめてあります↓
葬儀費用を安くする方法を紹介しましたが「家族葬を安くする方法」でより詳しく説明しています。
地域で安い葬儀社の探し方も紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ
家族葬を10人で行う予算についてご説明しましたが、お通夜と告別式がある一般的な家族葬を行うとそれなりの金額になるのが分かったかと思います。
ただ、参列者が10人と少なく親しい人達だけで行う家族葬なら葬儀内容を色々アレンジできるので、やり方次第で費用を抑えることは難しくありません。
葬儀社に予算を伝えればできる範囲の家族葬を提案してくれるので、いくつか見積りを取って相談してみてください。
たくさんの見積りを取ることで価格設定が安い葬儀社を見つけることができるので、最低でも3社くらいを目安に見積りを取ることをおすすめます。
複数の見積りを取る時間がない場合は「葬儀の一括見積サイト」を活用すると1回の相談や入力で3社くらいの見積りを取ることができます。
「葬儀の一括見積サイト」についてはこちらの記事で詳しく説明しています↓